奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール
前作の『ボサノヴァカバー』が話題になった渋谷直角の最新作を。
どうだった?
「 痛おもしろかった!TwitterとかFacebookの画面が手書きなの、良い味出てるよね~。じっくり見ちゃった。」
NaverまとめとかToggetterとか出てくるしね。現代的よね。
「SNSでやきもきするところとかあるあるだよね。既読スルーとか」
ついついやっちゃうネットストーキングとかね。
ボサノヴァのときもそうだったけど、読後が痛いって前評判だったから過剰に警戒しちゃった。
とりあえず最終防衛ラインは奥田民生に憧れてないってとこに設定した。
「私は奥田民生に思い入れ全然ないからその辺飛ばしてた。でも後半のドロドロ恋愛も痛くはなかったなー。痛オモロイのは仕事面だね。」
仕事はねー、年齢も職種も被るからちょっとキツいとこあったな。
結局僕は編集とか出版から逃げ出した身だし。
ああいう恋愛してないし、ああいう女性も身近にいない。
「私も。あかりに狂わされない男の方が多い気がする。さすがにこの女は痛いぞって、わかるよね?」
男の”守ってあげたいセンサー”みたいなのを刺激しちゃうんじゃない?
あ、そういえば、メール爆撃やったことあるわ。
「あるんかいっ!」
酔った時とかわりとよくやる。この話広げる?
「ん、やめとこうか。ラスト、あかりが独白するじゃん、あれよくわかんなかった」
理解じゃなくて妥協ってやつね。
あの子って周りをどうこうしたいわけじゃなくて、勝手に周りが振り回されてるんだよね?
「えー?みんなから愛されたい、よくいるタイプじゃない?受け身じゃないし、巻き込んでると思うけど。」
受け身だと思ってた……
たしかにDVを告白するところとか、無自覚な狂わせる意図を感じるね。
「狂わせる気まんまんの顔してますがな」
赤らめからの無表情、上目遣い?
「30過ぎた男がそんなのにひっかかるかね。可愛かったらひっかかっちゃうのかなあ~。」
そこも守ってあげたいセンサーだと思う。
「ボサノバカバーも読んだんだけど。」
僕も一応おさらいした。あっちの方が結構キツかった。
特に案野丈…
「あそこに繋がってたんだね」
すっかり忘れてたよ。
お題はツイッターでバズったものから取り上げる予定なんだけど
進撃の巨人にすればよかったかもね。
「盛り上がってたね~。もうすぐ後編公開。盛り上がりは続くかな?」
あれの盛り上がり方ってマッドマックスとは別物だよね。
後半でも盛り上がるのか楽しみ。
カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生
- 作者: 渋谷直角
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2013/07/30
- メディア: 単行本
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